携帯向け H23/3/15 18:13更新
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東日本大震災:停電時の心構え 水のくみ置きや充電など事前準備を
東日本大震災の影響で、東京電力が地域別に電力供給を止める「計画停電」を実施、東北電力も16日から実施する。停電への備えや注意点をまとめた。
まず、明かりの確保をどうするか。懐中電灯について、神戸市東灘消防署のホームページには、阪神大震災時に役立った事案が寄せられている。その一部を紹介すると、懐中電灯は両手が使え、頭から照らすことができるようバンドのついたものにする▽蛍光灯つきのラジオの設置▽乾電池は予備を準備▽懐中電灯の乾電池は必ず点検--など。ただ備えるだけでなく、玄関や居間、寝室などに置き停電時でもすぐに手にとれるようにしておくことや、どう使うかを考えておくことが重要だ。
最近は電池を使わない懐中電灯も開発され、ヌンチャクのように振ったり、強く握って発電するものもあるので、積極的に活用したい。ろうそくで明かりを取る場合は、周囲に燃えるものを置かないことや消し忘れには十分注意すべきだ。さらに瞬時に明かりが必要なときなどは、携帯電話の画面も活躍する。
◇断水想定し、水のくみ置きも
停電とともに困るのが、水道だ。マンションなどの高層住宅では水をくみ上げるポンプも電力を使用するケースがほとんど。停電とともに断水を想定し、水の備蓄も必要だ。飲料水だけでなく生活用水も考慮し、風呂の水を捨てずに残しておき、トイレなどに利用しよう。停電時間が食事時に重なった場合は、食器をラップフィルムで包んで使うと、洗わずに済ませることができる。
電気が途絶えると電気掃除機は使えない。地震時はもちろん、暗闇の中でうっかり落として割れたガラスや茶わんを片付けるのは、昔ながらのほうきとちりとりが重宝する。
「計画停電」の場合、家電製品のタイマー設定にも留意したい。炊飯などは停電前に炊き上がるように設定することや、製品が作動を始める時刻が停電時間にかからないように気をつけたい。
さらに高層住宅では停電によってエレベーターも止まることが予想される。エレベーターの使用と計画停電時刻が重ならないように十分に留意しよう。
◇PCの電源オフや熱器具はプラグ抜いて
「計画停電」時は、事前に携帯電話の充電を済ませておくことや、データが消失しないようPCなどIT機器の電源は落としておくことも必要だ。
また、停電解除後も危険が潜んでいる。注意すべきは「通電火災」だ。通電が再開された際に、空になった水槽のヒーターが過熱したり、スイッチが入ったままのストーブやアイロンが引火するもので、阪神大震災後10日間に起きた火災175件中44件が通電火災だった。停電時間が判明している場合や地震時は、熱器具を中心に電気器具のスイッチを切り、プラグを抜くことが大切だ。避難の際にはブレーカーを切ることも忘れずにしよう。
2011年3月15日
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